整骨院と整体院の違い｜宜野湾うちどまり整骨院

整骨院（接骨院）では、柔道整復師の資格が必要です。文部科学省や厚生労働省が指定する専門学校または大学で三〜四年のカリキュラムを履修し、国家試験に合格することで柔道整復師の免許を取得できます。業務範囲としては医療類似行為が認められており、打撲や捻挫、脱臼、骨折、挫傷などの外傷に対して施術ができます。一部の施術では健康保険が使える場合があります。

整体院では国家資格は不要であり、無資格でも開業できます。独自の団体が発行する民間資格を取得する方も多いですが、資格がなくても開院は可能です。業務範囲は姿勢矯正や骨格と筋肉のバランス調整が中心であり、医療行為は行えません。ケガの施術や診断行為は禁止されています。

整体院と整骨院には受けられる施術内容に違いがあります。整体院の施術は「バランスを整える」ことを目的としており、骨盤や背骨の矯正、筋肉をほぐす施術、運動に関する指導などが主な内容です。身体のバランスを整え、リラックス効果や慢性的な症状の軽減が期待できます。

次に整骨院での施術内容は、整体院の施術内容に加えて、打撲・捻挫・挫傷・骨折・脱臼に対する整復や固定、リハビリを行うことができます。ケガの施術やリハビリを行い、お身体を健康に導くことを目指します。五つの外傷のうち骨折と脱臼は緊急時の応急手当のみ対応し、その後に整形外科を受診していただきます。これらを踏まえて、ご自身のお身体に合った施術院を選んでいただくことをおすすめします。

ここでは整体院と整骨院での保険適用についてお伝えします。整体院では基本的に全ての施術が自費診療です。整体院では整体師が従事していますが、民間資格であるため国の管理下にはなく、保険を取り扱うことができません。また、整体師になるために国家試験を受ける必要はなく、民間資格の取得や経験を積むことで施術を行うことができます。

整骨院では骨折・脱臼・捻挫・打撲などの外傷や、ぎっくり腰、肉離れなどの急性外傷に対して保険が適用される場合があります。慢性的な腰痛や肩こりは適用外となります。整骨院には柔道整復師が在籍しているため、上記に該当すると判断された場合のみ保険が適用されます。整骨院で保険適用が認められる資格は「あん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師、柔道整復師」であり、それぞれの条件を満たした場合に限られます。

整骨院は主に筋肉や関節、骨格の不調に対して施術を行う場所であり、日常生活やスポーツでのケガ、慢性的な肩こりや腰痛、姿勢のゆがみなどがある場合に利用されます。ぎっくり腰や寝違え、捻挫、打撲といった急性の症状には保険適用で対応できることが多く、早期に施術を行うことで早い回復が期待できます。また、長時間のデスクワークによる首や肩のこり、骨盤のゆがみや猫背の軽減を目的とした施術も選ばれています。整骨院では手技療法や電気施術、ストレッチなどを用いて自然治癒力を高め、痛みの原因にアプローチします。身体に違和感を感じた際や整形外科に行っても不調が続く場合に整骨院を利用していただくことをおすすめします。

整骨院と整体は身体の不調にアプローチする点は共通していますが、施術内容には違いがあります。整骨院では柔道整復師という国家資格者が、骨折や脱臼、捻挫、打撲、挫傷などのケガに対して医学的な視点を踏まえた施術を行います。急性の痛みには電気施術器を用いた物理療法や関節の整復、アイシング、テーピングや包帯による固定、手技による筋肉と関節の調整などを組み合わせて対応します。保険適用が可能な点も特徴といえます。

一方、整体では主に民間資格の整体師が、身体のゆがみや筋肉の緊張を緩和する手技を中心に施術します。骨盤矯正や猫背矯正、筋膜リリース、ストレッチ、トリガーポイント施術などがあり、肩こりや腰痛、頭痛、疲労感といった慢性的な不調へのアプローチが得意です。保険適用外ですが、自由な施術プランを組める点が魅力です。

このように整骨院は「ケガの施術」、整体は「身体のバランス調整」を目的としており、目的に合わせて選ぶことでより効果が期待できるケアを受けられます。